「いつまでも新築のようにキレイ!」を実現するために


理想やこだわりをたっぷり詰め込んだ、自由設計の注文住宅。これから何十年とご家族の成長を見守っていく住まいだからこそ「いつまでも新築のように保ちたい!」と考えるはずですよね。


しかし、そんな気持ちも月日が経つにつれ、仕事や育児に追われたり、荷物が増えていくなどして、だんだんと薄れていくのではないでしょうか。そう、日常のバタバタに追われて、家の掃除やメンテナンスが億劫になってくるんですよね。気付くと、汚れが目立つ壁やスリ傷だらけの床、生活感満載のインテリアを目の当たりにして「こんなつもりじゃなかったのに…」とガッカリするケースになってしまいます。


そこで今回は、注文住宅をいつまでも新築みたいにキレイに保つためのポイントを解説していきたいと思います。設計や間取りなど、家づくりの段階から「何ができるか?」を考えることで、末永くキレイな状態を維持することができるんですよ!

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■そもそも「掃除がしにくい家」になっていませんか?


いきなりですが、家がどんどん汚くなってしまう理由って何だと思いますか? 月並みな答えで恐縮なのですが、ズバリ「掃除やメンテナンスができていないから」なんです。「えぇ、そうですよ。掃除なんて大嫌いですもの…」なんて卑屈にならないでくださいね。決して責めてるわけではないんです。実は、掃除やメンテナンスが上手くできない理由というのは、住まわれている方の問題というより、家自体に問題がある場合も少なくありません。つまり、そもそも家自体が「掃除やメンテナンスがしにくい間取り・動線」になっていることがあるのです。

 

例えば、段差が多かったり、ドアや扉が多かったり、各部屋の回遊がスムーズではなかったり…など。このような家だと、ホコリや汚れがすぐに溜まってしまい、[頻繁に掃除をしなければならない]→[だんだん掃除が面倒くさくなる]という悪いループに陥ってしまうわけなんです。理想やこだわりを優先するあまり、なかなか「掃除のしやすさ」までは頭が回らないかもしれません。しかし、これから長きに渡って暮らしていく住まいですので、ほんの少しでも「掃除が楽」「片付けが楽」という観点からも家づくりを考えてみてはいかがでしょうか?

【掃除が楽になる家づくりのポイント】


・できるだけ段差は作らない


・ドアや扉、間仕切りを少なくする 


・各部屋へスムーズに回遊できる間取りを考える


・あまりにも複雑過ぎる設計は避ける


・コンセントの場所と位置を考え抜く


・掃除用具をすぐ取り出せるような収納を設ける

■床や壁は、見た目だけでなく機能や耐久性も


掃除がしやすいという観点で言うと、床材や壁紙(クロス)の選び方も重要となってきます。床や壁は、どうしてもデザインやカラー、質感などを重視してしまいがちですが、同時に「キズや汚れが付きにくい」という点もしっかり調べた上で検討するのがおすすめです。特に、キズや汚れが付きやすいリビング、キッチン、トイレなどは、見た目だけでなく、機能性や耐久性を兼ね備えたものを選ぶことで「いつまでもキレイ」が実現しやすくなりますよ。


【掃除が楽になる床材・壁紙選びのポイント】


・デザインやカラーだけで選ばない


・拭くだけで汚れがすぐ落ちるような壁紙を選ぶ


・キズが付きにくく、熱や摩耗にも強い床材を選ぶ

■キッチンやトイレにもひと工夫を


ガンコな油汚れが付きやすいキッチン、臭いや汚れが気になるトイレは、床材や壁紙のほかにも工夫を施すことで、より掃除やメンテナンスが楽になります。まずキッチンですが、あまり目地が深くないタイルを選択したり、コンロはIHコンロを導入するなどして、簡単に汚れを拭き取れるような工夫をしていきましょう。また、食材や調理器具でゴチャゴチャしやすい空間ですので、取り出しやすい&片付けしやすい収納を心掛けてみてください。トイレに関しては、防汚コーティングがされていたり、配線や配管が隠れるタイプ、自動洗浄機能が付いているものを検討するのがおすすめ。大変なトイレ掃除の頻度がかなり少なくなりますよ。

【掃除が楽になるキッチン・トイレのポイント】


・汚れが拭き取りやすいタイルを選ぶ


・IHコンロを導入する


・使い勝手の良いキッチン収納を考える


・防汚コーティングや自動洗浄機能が付いたトイレを導入する


・消臭効果のある床材や壁紙を選ぶ

■掃除を習慣化させる秘訣とは?


ここまで、家づくりの際に知っておきたい「掃除やメンテナンスが楽になる家」のポイントをまとめてきました。最後は「実際どうやって掃除するのが良いの?」について説明していきますね。当然ですが、どんなに間取りや動線、床材や壁紙に配慮していても、まったく掃除をしないようでは、家はどんどん汚れていきます。ですので、大切なのは「こまめな掃除」…なのですが、それができれば苦労はいらないですよね(笑)。でも大丈夫! 以下に、できるだけ楽にできて、気付くと習慣になっていて、結果的に「こまめな掃除」につながっていく方法をまとめてみました。ぜひ参考にしていただき、掃除の習慣化につなげてみてください 

●汚れる前に掃除をする

「気付くと、フローリングにかなりのホコリが溜まっている…」。そんな経験は誰でもありますよね。ホコリというのは、最初は空気中に浮遊しているのですが、それがだんだんと堆積していき、目に見えるカタチで段差や部屋の角などに溜まっていきます。では、どうすれば良いのか? 有効な手段のひとつは、ホコリが溜まる前、つまり「汚れる前に掃除する」方法です。住んでいると何となく「ホコリがたまりやすい場所」ってわかってきますよね? そういった場所を見極めて、ホコリが溜まっていなくてもぞうきんやフロアワイパーなどでササッと掃除する習慣を付けておくのです。掃除機や洗剤を使う必要がありませんので比較的手軽にできますし、家の負担の軽減にもつながりますよ。

●毎日ちょっとずつ掃除する

「汚れる前に掃除をする」ともリンクしますが、家の掃除・メンテナンスというのは一気にやるよりも、毎日少しずつやる方が効果的なんです。習慣化にもつながりやすいですしね。例えば「一日1ヵ所の窓を拭こう」とか「水曜はトイレ掃除」とか「毎日5分だけ掃除の時間に」といったルールを決めておくと良いでしょう。無理のない範囲で、毎日ちょっとずつ。その積み重ねが、家をキレイに保つ秘訣となります!

掃除用具は至るところに

思い立ったらすぐ掃除に取りかかれる。そんな環境にしておくことも賢い掃除のポイントとなります。「ぞうきんを取りに行くために、階段を降りないと…」では、せっかくのやる気もダウンしてしまいますからね。ですので、掃除機などの大型掃除用具は別として、ぞうきんやお掃除シート、フロアワイパーといった手軽な掃除用具に関しては、家の各所に備えておくのがおすすめです。玄関やトイレなど頻繁に掃除が必要な場所なら、掃除用具専用の収納スペースを確保しておけば、気付いた時にストレスなく掃除に取りかかれますよ。

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「住宅の長寿命化」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? これは住宅業界において、これまでの「つくって壊す」時代から、「手入れして、長く、大切に使う」時代への変化を意味しています。リフォームやリノベーション業界はもちろんのこと、私たち〈クラシア〉のような新築の家づくり業界でも色濃く反映される指針なんですよね。今回のブログでお伝えした内容も、まさに「住宅の長寿命化」に関係するものではないでしょうか。

新築の家をいつまでもキレイに保つ最大の秘訣は「こまめな掃除」です。言い換えれば、日頃から家の掃除やメンテナンスへの意識を高めるということですね。ただ、それがあまりにも労力がかかったり、生活する上でのストレスになってしまうようではいけません。無理のない範囲で、毎日ちょっとずつ掃除やメンテナンスを行うためには、家自体もしっかりとそのスタイルに適合していく必要があります。




「いつまでも新築のような家」をキープしていくために、理想やこだわりのちょっと片隅でも構いませんので「掃除が楽になるような家づくり」「メンテナンスがしやすい家づくり」という考え方もぜひ頭に入れておいてくださいね。