狭い土地でも「自分らしい」理想の注文住宅を実現するには?

「土地が狭いから、理想の家は建てられないよね…」。


家づくりを進めるにあたって、こんな不安を抱えている方は少なくありません。「狭い土地に建てられた小さな住宅」のことを狭小住宅と呼びますが、限られた面積の中で「どこまで自分の理想やこだわりを盛り込めるか?」を危惧されているのです。

今回はそんな狭小住宅について知っておきたいポイントをまとめてみました。結論から言いますと、土地が狭くても、家の規模が小さくても、快適な注文住宅は叶えられます! そのための情報を詰め込みましたので、ぜひ最後までご覧ください♪



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■狭小住宅のメリット&デメリット


狭小住宅のメリットと言えば、まず、土地代を安く抑えられることがあげられます。併せて、土地の大きさによって変化する申請費用や登記費用、さらには、建築後の固定資産税、都市開発税といったものも抑えられます。さらに、建物や生活スタイルによっては光熱費や維持費などもコストダウンが期待できそうです。

一方でデメリットですが、限られたスペースで生活しやすい間取りや生活動線にするためにかなりの工夫を凝らす必要があります。その結果、設計費や建築費が高くなりやすい点がデメリットと言えるでしょう。土地によっては、建物の高さ制限や周囲の日当りを確保するための斜線制限がある場合も。これらはぜひ事前に確認しておきたいところです。

■最低限知っておきたい3つのこと


制限のある中でも「可能な限り、快適で生活しやすい住宅にしたい」と考えるのは当然ですよね。「狭小住宅だから仕方ないか…」と簡単にあきらめてしまうのはもったいないですから。狭小住宅だって、設計や間取りなどを工夫すれば十分理想に近づけることができますので、まずは下記3つのポイントから確認していきましょう。

【敷地にゆとりをもった設計を】

狭い土地では、少しでも広さを確保するために、どうしても敷地ギリギリまで建物を設計してしまいがちです。しかし、あまりゆとりのない建築をしてしまうと、工事やメンテナンス作業がしずらくなったり、エアコンの室外機を設置する場所がなくなったりしてしまいます。「できるだけ広く」の気持ちはわかりますが、ゆとりをもった建物の大きさ・形状をイメージすることが大切です。

【周囲が近くなるので防音・防臭対策を】

特に、住宅が密集しているエリアで狭小住宅を建てようとする場合には、音や臭いの問題を解消する必要があります。これらはご近所トラブルの原因に直結しますからね。自分の家から出る音・臭いはもちろん、隣家から流れてくる音・臭いを遮断する方法もしっかり考えておかなければいけません。住み始めてから対策をするのはかなりハードルが高いので、計画段階からしっかりと意識を向けておきたいところです。

【「縦に長くなる」を意識する】

狭小住宅では、生活に必要な床面積を確保するために、2階建てや3階建てにする必要があります。そんな中、スムーズな生活動線や間取りを考える際のポイントとなるのが「縦に長くなる」を意識することです。例えば、キッチンや洗濯機置き場、物干しスペースは1階に配置することで、食料品や洗濯物を持って階段を上がらなくても済みますし、プライバシーが気になる寝室などは2階へ配置すると良いでしょう。また、水回りをある程度まとめて配置することで、コンパクトかつ無駄のない生活動線を実現できる可能性が高くなります。

■狭小住宅のポイントは、間取り


快適な狭小住宅にする最大のポイントは、実は、間取りにあります。限られたスペースを広げることはできないにしろ、間取りに工夫を凝らすことで、実際より広く見せたり、圧迫感を軽減させることにつなげられます。ここではそんな間取りに関するポイントをいくつかあげていきましょう。

●空間を完全に区切らないようにする

寝室やバスルームといったプライバシーを求められる部屋以外は、可能な限り、壁で区切らないことをおすすめします。どうしても区切らなければいけない場合は、ガラスなどの素材を採用しててみたり、壁の上下にスペースを空けて“抜け感”を作ると開放感が維持されます。また、近年人気のスキップフロアを設けるのもひとつの手です。1.5階もしくは2.5階を作ることで生まれる段差が、“区切り”の役割を果たしてくれますよ。

●高い天井や吹き抜けで開放感アップ!

こちらも広く見せる工夫のひとつです。リビングの天井を高くしたり吹き抜けにすることで、開放感がアップし、実際の面積より広く見える効果があります。さらに、天井付近に窓を設ければ、心地良い陽光が降り注ぐ明るい雰囲気となり、光熱費の削減も期待できます。

●ロフトがあれば部屋にも収納にも

さまざまな部屋にロフトを設けてみるのも、狭小住宅ならではの有効な方法として人気です。ロフトの使い方は自由自在。寝室や収納、書斎や趣味のスペースなどに早変わりしてくれます。ただしロフトは、天井までの高さが1.4m以下、はしごは固定しないなど、いくつかの条件がありますので、注意した上で設置を検討してみてください。

●暮らしを豊かにする中庭を設ける

小さくても構わないので、中庭を設けるというのも一案です。見た目に広さを感じさせてくれると同時に、明るさや風通しを確保する手段としても有効です。さらに、生活の中に自然が共存する環境となりますので、心のゆとりや癒しにもつながっていくでしょう。好きな樹木や草花を植えれば、四季の移り変わりも楽しめますよ♪

■悩みどころは、収納スペース


間取りにも関係してくる部分ですが、狭小住宅において多くの方の悩みとなっているのが、収納スペースの確保です。どうしても部屋などの生活空間スペースが優先となってしまうのは仕方がないことですが、効率よく収納場所を確保する方法がないわけではありません。例えば、下記3つのことを意識してみてはいかがでしょうか?



●まずは断捨離から

収納スペースの確保以前に行っておくべきこと。それは「生活する上で本当に必要なモノ」を把握し、整理していくことです。狭小住宅だからという訳ではありませんが、これを機会に断捨離を進めて、最低限のモノでも快適な生活ができるようなシンプルな暮らしを目指してみてはいかがでしょうか?

●デッドスペースを有効活用する

設計や間取りを考えていく中で、意外と気付かないデッドスペースが至るところに隠れています。デッドスペースは、収納スペースのために有効活用するのがベスト! 例えば、階段やスキップフロアの下部は、収納に最適なデッドスペースが生じてきやすい部分です。その他、洗濯機の上部、ソファやベッドといった家具の下部の“隙間空間”なども上手に活用していきましょう。ドカンと大きな収納スペースを設けるのは難しくても、さまざまなスペースに少しずつ収納を増やしていくことで、結果、十分な収納スペースを確保することができますよ。

●見せる収納も効果的

狭小住宅だからこそ、あえて「見せる」収納を多用するのもおすすめです。これなら余分に収納スペースを設けなくても、ある程度のモノが収まるようになります。雑貨や小物のセレクトなど、ある程度のセンスが必要となりますが、家全体のインテリアに個性が生まれ、楽しい住まい空間となるでしょう。

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いかがでしたでしょうか? 「狭小住宅って何かと不便かも…」と思われていた方も、ちょっと希望を見出していただけたのではないでしょうか? 今回ご紹介したポイントはすべて知ってて損のない情報ではありますが、やはり最後は“プロ”にお任せするのが一番! 「定額制注文住宅」をコンセプトに掲げるクラシアでも、狭小住宅のエキスパートが多数在籍しています。どんなに狭くて変形した土地でも、理想的かつ「自分らしい」住まいを実現できるのが、注文住宅の強み! 


「狭小住宅は難しい」「思った通りの家は建たない」「予算オーバーが心配」と思っている方こそ、ぜひ一度、お気軽にご相談ください♪ お待ちしております!